*初めて脚本を読んだ時の印象は?
私と同世代の女の子が主人公で、その女の子はホントに普通の女子高生。両親や学校という世界の中で決められたことをやっているだけで先が見えない、中途半端な狭間で揺れてる気持ちっていうのに、すごく共感しました。でもそういう気持ちって、渦中にある時しかわからないと思うんです。だから、この作品のお話が来た時、同世代のたくさんの女の子たちに見てもらって、この映画から勇気を発信できたらいいなって思いました。『私もがんばろう』って思ってもらえたら素敵だなって。
*撮影中の大変だったエピソードを教えてください
海岸のシーンは撮影が冬だったんですが、衣装はノースリーブだったんです。顔色が悪くなるし、鳥肌は立つし……。でもここでは、3年間モデルをやった成果が出ましたね。共演者のみなさんとも『みんな同じだからがんばろー』って感じで協力できました。ちなみにこの撮影でコーヒーのブラックが飲めるようになったり、新たな発見もありました(笑)。
*モデル上原奈美と、主人公リンとが重なる部分はありましたか?
私がモデルを始めたのは中学1年の頃。初めての時はすべてのことに緊張してしまったんですが、続けているうちにもっとかっこよく洋服を着たいって思うようになってきたりして。やらされてるんじゃなく、自分がやってるって気持ちがあるからこそ、いろんなものを吸収していけるんだって思えたんです。リンもまだ未熟なんだけど、自分の好きなことに貪欲に進んでいくのは、私と変わらないところだなって。リンと私は同じ地点に立って進んでいっているんだと実感しながら演技しましたね。